2021.02.22お役立ち情報
【本当は教えたくない】制作費用を抑えるポイント【具体例】
オリジナルアイテムを作ろうと思い立ち、いざ見積もりを取ると「思ったより高い!」と思ったことはありませんか?
今回は、製作費用を抑えるポイントを具体例を挙げて5つ紹介します!
ポイント1:用途にあった商品選び
商品選びはオリジナルアイテムを作る上でとても重要で、拘りたいポイントだと思いますが、制作費用を大きく左右する部分でもあります。
Tシャツ、ポロシャツ、パーカー等商品の違いによって価格が大きく変わることはもちろん、生地の厚みや素材によっても変わります。
決して生地が厚い方が良いというわけではなく、用途に合ったアイテムを選ぶことが重要です。
例えば、1日限りのイベントのスタッフTシャツを作る場合、イベントが終わった後も普段着として着られるようにしっかりした生地のTシャツを選びがちですが、実際はどうでしょう?
ほとんどの場合、部屋着になっていないでしょうか。
それなら割り切って最も安価なライトウェイトTシャツを選びましょう。
それだけで1枚あたり100円~400円程安くなります。
例:085-CVT(5.6oz) 600円→083-BBT(4.0oz)450円
1枚あたり150円の節約!50枚作ればトータル7,500円も節約できます!
今回、Tシャツを例に出しましたが、商品によっては大きく価格が変わりますので、更に大きく費用を抑えられるケースもあります。
ポイント2:プリントカラーの色数
シルクスクリーンプリントはプリントする色の数だけ版を作る必要があります。
版を作るには製版代金がかかります。
初めてTシャツを作る人は「そんなにかかるの?!」と思うかもしれません。
また、プリント代金も色数が多い程、加算されて高くなります。
特に製版代金は初期費用としてまとまった金額になりますので、1色減らすだけでもかなり節約することができます。
制作枚数が多い場合は、プリント代金も侮れません。
例えば…
<Tシャツ 100枚 / 胸3色 W30cm×H18cm>の場合、
【製版代金6,000円×3色=18,000円】
【プリント代金 1枚/240円】
100枚プリントするので加工費の合計が42,000円(商品代除く)となります。
これを3色の内の1色をボディカラーを利用するなどして、2色のデザインにすると…
<Tシャツ 100枚 / 胸2色 W30cm×H18cm>の場合
【製版代金6,000円×2色=12,000円】
【プリント代金 1枚/180円】
100枚プリントするので加工費の合計が30,000円(商品代除く)となります。
1色減らしただけで12,000円も節約できました!
製版代金は制作枚数が多ければあまり気になりませんが、少ない場合はよく検討しましょう。
また、色数が多ければ良いデザインになるとは限らないので、ネットでいろんなTシャツデザインを検索してみてはいかがでしょうか。
ポイント3:プリント箇所
製版代金とプリント代金はプリント箇所毎にかかります。
左胸1色、背中1色、左袖1色であれば3箇所分の製版代金とプリント代金がかかりますので、左胸1色の場合と比べると、単純に3倍程の値段がかかることになります。
『ポイント2:プリントカラーの色数』と同様、製版代金にまとまった金額がかかる上に、プリント代金も色数が多い場合と比べてプリント箇所が多い場合の方が高くなります。が、逆に言うと、その分プリント箇所を減らしたときに節約できる金額も大きいと言えます。
例えば…
<Tシャツ 50枚 / 左胸1色 W8cm×H2cm・背中1色 W30cm×H15cm・左袖1色 W6cm×H1cm>の場合
【製版代金 左胸4,000円+左袖4,000円+背中6,000円=14,000円】
【プリント代金 左胸190円+左袖190円+背中190円=570円】
50枚プリントするので加工費の合計が42,500円(商品代除く)となります。
左袖のプリントをなくしてみると…
<Tシャツ 50枚 / 左胸1色 W8cm×H2cm・背中1色 W30cm×H15cm>の場合
【製版代金 左胸4,000円+背中6,000円=10,000円】
【プリント代金 左胸190円+背中190円=380円】
50枚プリントするので加工費の合計が29,000円(商品代除く)となります。
プリント箇所を1箇所減らしただけで13,500円の節約!
1箇所減らすだけでかなりの節約になります。
見積りが高いと感じたら、本当にその箇所にプリントが必要なのか検討してみましょう。
ポイント4:ロット数量
シルクスクリーンプリントに限らない話ですが、製品生産をする際、ロットが大きい程加工単価が安くなります。
1度の段取で、多くの枚数を生産できる方が作業効率が良いからです。
具体的には、生産数に合わせて資材の調達、インクの調色、道具や設備の調整作業が必要です。
また、プリント後は道具の洗浄、設備の清掃、使用済みの資材の処理等の片付けをします。
こういった段取時間はプリント枚数に関わらず一定の時間がかかるので、ロットが大きい程加工単価が安くなるわけです。
それでは、プリント枚数によってどのくらいの節約ができるか見てみましょう。
<Tシャツ 左胸1色 100枚>を作るとします。これを20枚×5回に分けて作る場合と、1回で100枚作る場合で比べてみます。
20枚×5回で作る場合:【プリント代金300円(10~24枚の単価)×20枚×5回=30,000円(製版・商品代除く)】
1回で100枚作る場合:【プリント代金190円(50~99枚の単価)×100枚=19,000円(製版・商品代除く)】
同じ100枚でも、1度に100枚作る方が11,000円も節約出来ました!
ただし、これには在庫リスクが伴います。
本当に必要な枚数についてよく考えることをおすすめします。
ポイント5:袋詰め
弊社ではオプションで1枚1枚の”袋詰め”を有料にて承っておりますが、こちらも費用を抑えるには重要なポイントかと思います。
Tシャツであれば1枚100円、ブルゾンであれば1枚150円~の料金となっております。
袋詰め作業はプリント作業のように数量が多ければ効率良く作業ができるということがないので、ロットによる割引がありません。
そのため数量が多ければ多いほど、費用がかさんでしまいます。
弊社ではPP袋を1枚10円にて販売しておりますので、PP袋を購入してご自身で袋詰めをするお客様も多くいらっしゃいます。
Tシャツの袋詰めで1枚100円ということは、100枚の注文だとするとプリントカラーを1色追加できてしまう金額なので、袋詰め代を節約してプリントを少し豪華にするのも良いかもしれませんね。
まとめ
以上、【本当は教えたくない】制作費用を抑えるポイント5つを紹介しました。
もしお見積りが高いと感じたらこれらのポイントを参考にしてみてください。
また私達は“満足度”も重要だと考えています。
H.sketchは「加工の相談ができる職人たちの工場」なので“満足度”については是非直接ご相談くださいね。