2020.08.19お役立ち情報

オンスって何?【カタログのハテナを説明します!】

生地の厚み

オリジナルウエアを作成する時、様々なメーカーのカタログからTシャツやパーカーなどの商品を選びます。

カタログには沢山のバリエーションの商品があって見てるだけで楽しい!

色数が多いTシャツだったり、胸ポケット付きのデザインだったり、ラグラン袖でバイカラーのデザインだったり…

見た目のデザインは写真でも十分わかります。

が、肝心な’着心地’に直結する生地の違いって分かりにくくないですか?

実はちゃんとどの商品のカタログにも生地感がわかる表記がされています。

そこで、その生地についての表記や違いをご説明致します!

第一回は【オンス 生地の厚み】について

第二回は【糸の種類】について

第三回は【素材の種類】について説明しますね。

カタログの表記について知ろう!

生地表記

カタログに記載のある生地表記の例です。

簡単に説明すると…

●190g/㎡生地の重さが、1平方メートル当たり190gあるという意味

●5.6oz「オンス」は生地の厚さを表す単位

●17/-糸の太さを表す記述で「番手」という単位

●綿100%生地の原料素材の記述

●綿80% ポリエステル20%原材料の混率の記述

●綿糸縫製商品を縫う時に使ってる糸の素材の記述

1ずつ細かく見て行きましょう~

「oz」とは?ニット生地の厚さ(重さ)について

Tシャツやポロシャツなどの商品名に「4.0oz」や「6.6oz」と記載されていますが、このオンスは 生地の厚さを表す単位として記載されています。正確には重さを表す単位面積です。オンスの数字が大きければ大きいほど生地が重いことになります。生地が重いということは生地が厚いもしくは生地の目が詰まっていることになります。 日本では重さと言えばグラム(g/平方メートル)が一般的ですがTシャツはアメリカから普及した製品なので、現在でもヤード・ポンド法で表記されています。

生地の厚み

オンスの数字が大きいほど厚みのある生地感ということになります。

「1oz」は何グラム?品番の生地厚みの差を知ろう!

ニット生地の厚さ(重さ)は1ヤード四方あたりの面積の重量を、1ozとします。1ozは約28.3gの重さがあります。ヤード表記は日本で馴染みがないので、日本人にわかりやすく1㎡あたりの重量に換算すると、約1.2oz=約33.9gとなります。

1oz=28.35g

1オンスの重さがわかった所で、「定番の5.6ozは約158.7g、薄めの4.0ozは約113.3gだから約45.4gの差があるのか~」とかグラムで商品を比較する人は居ません。(オンスフェチでない限り)なので、なぜ5.6ozが定番なのか?を目安にすると間違いないので、私が必ずお客様にお伝えしてるのが、「下着やインナーが透けにくい厚みが定番の5.6ozです。」とお話ししてます。「白で透けないということは、そこそこ厚みがあるな~」という事になり、「ヘビーウェイト」と品名がついてる商品の部類になるわけです。5.6ozはどのカラーを選んでも透けたり分厚すぎたりしないので、一番無難な厚みと言えます。

3.5オンス~4.9オンス
肌着の様な薄さから普段着の中でも薄手の生地。身体に沿うような柔らかさが欲しい場合や、インナーとして使う場合におすすめ。また他の厚みのTシャツよりも安価な為、イベントなど1回きりの使用などにも選びやすいです。華奢なシルエットのレディスアパレルや、さらっとした着心地を重視するサーフ系、スポーツ系ブランドに広く用いられる厚みです。

5.0オンス~6.4オンス
ヘビーウェイトと呼ばれる厚手の生地になります。このくらいの厚みからしっかりした生地感を感じられます。老若男女問わず、一般的な生地の厚みのイメージなので、幅広い年齢層や男女共有の場合にどちらの好みにも偏り過ぎない厚みとして選ばれやすいです。

6.5オンス~7.9オンス
スーパーヘビーウェイトの部類で、Tシャツでは最高クラスの厚さとなります。綿Tシャツの荒い生地感があるので、ミリタリー系や古着好きな人、ストリートブランド系に広く用いられる厚みです。

8.0オンス~13.0オンス
スウェット(トレーナー)生地となります。裏パイル(裏毛)や裏起毛があり吸湿性・保温性に優れた生地。

 

オンスの事を知ると、写真だけじゃわからない生地の風合いを表記から知ることが出来ます。

自分の好みに合わせて商品を選べるので知識があるのはデザインの幅が広がりますね!

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